みのりの「シンガポール ボタニックガーデン」 ε=┏( ・_・)┛駆けある記

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名古屋の東山植物園温室のガイドボランティアの私は、2011年11月、雨季が始まったばかりのシンガポールに行ってきました。
スコールの初体験にもわくわく、駆け足ながら、「シンガポール ボタニックガーデン」を楽しんできました。

私がいつも見ている、温室の中の熱帯植物は、「屋根」という絶対的な制限の下、絶えず剪定の憂き目に耐えながら生きています。

温室育ちとは、本来、大事にされて苦労を知らない人に対して使われる言葉ですが、名古屋の歴史ある温室は、敷地面積も狭く、ぎゅうぎゅう詰めに育てられて、自分の本当の姿を現せない、悲しい運命の苦労人(植物)たちの居場所でもあるのです。

では、赤道直下にある植物園とは、どんなところなのでしょうか。

ボタニックガーデンへの道は、ゴミ一つない、雑草も生えていない、どこもここもきれいに手入れされています。
日本でいえば、路肩のツツジの生垣のようなところは、ブーゲンビレアやサンタンカであったり、ドラセナであったりと、熱帯植物大好き人間のテンションは、いやがうえにも上がります。

あ、白い門が見えてきました!
さあ、皆さんもご一緒にど〜ぞヽ(^o^)丿
あ、そうそう、東山植物園の温室で見られる花も少し入っています。花夢のページにリンクさせてありますので、そちらも是非見てくださいね。
動物好きの方には、ちょっとしたおまけ写真もありますので、是非最後まで、ご覧になってください。

植物園門はありますが、中は公園なのです。入園料は要りません(^^)v
1859年開園ですから、もう150年以上も前からあるのですね。
(因みに東山植物園は、1937年(昭和12年)に、お隣りの動物園と一緒に開園しています。)
広さは、63.7ヘクタール。と言ってもピンときませんね。東京ドーム13個分と言ったら、イメージが湧くでしょうか。かなり広いです。
東山の「温室」に慣れている私には、広大な「屋根のない温室」にうろうろキョロキョロしっぱなしです(笑)
大好きな熱帯植物が伸び伸びと生い茂り、野生の動物たちも、人と共存。改めて、赤道直下にいる自分を実感。

手入れが行き届き、360度、どこを見ても絵になる園内。行きかう人たちは皆楽しげです。
ワンちゃんも沢山、家族と一緒に散歩しています。

正直言ってびっくりです。もっとジャングルに近いと勝手に思い込んでいたからです。
そこは、十分に人の手の入った、いえいえ完璧に手入れされた公園だったのです。

さあ、どんなところかな・・・
それではまず、ガーデン内の風景写真からご紹介です。画像の上にカーソルを乗せてみてくださいね。

さあ、まだまだ続きますよ〜ε=┏( ・_・)┛。

広大な公園は、ガーデンデザイナーのプランが本当に見事でした。

最後の二枚の写真は、ブドウ科のキッスス・シキオイデスという植物の気根をうまく使って、縄のれんのような雰囲気です。
この植物については、東山植物園のハワイアンハウスにも植栽がありますので、 「そちら」もぜひご覧ください。
花は、小さくてとても地味。シンガポールの広大な敷地で咲いていたとしても、誰も気が付かないようなものです。

さて、次は、圧巻だったフィカス類(クワ科イチジク属)の気根や、板根です。
東山植物園の温室でも、気根を垂らす植物の植栽はいろいろありますが、スケールが違いました。
名前の分からないものが多いのですが、熱帯特有の根のあり方をご覧ください。

気根とは
茎や幹から空気中に伸び出した根のことで、不定根(本来の根ではなく茎や葉から生じる根)の一種です。
形や機能からいくつかに分かれます。
支柱根、保護根、呼吸根、給水根、付着根、寄生根、同化根などです。
上の写真は、支柱根と呼ばれるもので、地上部から生じた根が地中に達し地上部を支える役目をしています。

インドゴムなどフィカス属にはよく見られる状態で、東山植物園温室でも、「ガジュマル」「ベンジャミン」「ベンガルボダイジュ」 他にも、タコノキ科の「タコノキ(オガサワラタコノキ)」や、ヒルギ科の「オヒルギ」などにも支柱根があり、「水生植物室」で見ることが出来ます。

また、同じ「水生植物室」には、付着根を持つフィロデンドロンの仲間も沢山あります。

この後は、「ケイバ・ペンタンドゥラの変種カリバエア」-Ceiba pentandra var.caribaea-の板根(ばんこん)と、いろんな植物が着生(居候している)木と続きます。

そうそう、植物園内の巨樹の足元には、Heritage Tree と書かれた四角いプレートがあります。未来に残すべき自然環境遺産として価値ある木に付けられているのだそうです。


東山の温室内に古くから植栽されているもので、どうしてもうまく成長できないものに「オオミヤシ=フタゴヤシ」というのがあります。
巨大植物なのに、成長できる空間がなく、菌に冒されてしまうようなのです。
そんなオオミヤシ、シンガポールでは、高い位置に実をつけ始めているのを見つけました。
強い日差しで、色が飛んでしまいましたが、実の出来始めはこんな感じです。
そして、世界最大の果実としてギネスにも載ってる果実から、新芽が出ているのもありました。
オオミヤシの発芽は土に埋めて数年してからであり、葉は1年に1本しか出ないと聞いていますから、この画像のは4年目でしょうか。 で、25本出たとき、つまり25年経って初めて花をつけ始め、さらに、花から果実になるまでが数年かかるとされているのです。ふ〜〜。
但し、この写真の花序の下がっている木は、多分雄木と推測します。。

 
ヤシと言えば、すぐに思い浮かぶのは何といっても「ココヤシ」でしょう。
日本人にとって、すぐに浮かぶイメージは、ハワイの海岸に並ぶヤシ、ココヤシです。
シンガポール植物園にも、池の周囲にありました。たくさん実がなってましたし、下にも、ゴロンゴロンと転がっていました。 あとで考えたら、あれが頭の上から落ちてきたら・・・(>_<)でしたが、その時は、わあ、これがココヤシだ!\(^o^)/でした。
近くのフードコートで、ココヤシのジュースを頼んでみました。
最近は、日本でも、店頭に並んでいるのを見かけることがあり、ココヤシの 名前の元となるココス(サルの顔の意味で、発芽可能な3つのくぼみが、サルの顔に見えるから)の3点の穴のどれかにストロー突きして飲むようにシールが張ってあります。一度試したことがありましたが、うす甘い水と言うだけで それほど美味しいとは感じませんでした。
で、受け取った超生ジュースは、こんな風に、上部をカットして、ストローが添えられていました。
見れば、まだ完熟していない緑色の果実です。え、これでいいの?と思いながら、口に含みました。うす甘いだけ・・・。
濃い味のジュースに慣れた口には、頼りない甘さです。でも、暑い国の人たちにとっては、さっぱりしていい飲み物なのでしょうね。
ココヤシは、余すところなく利用できる有用樹です。「こちら」も参考にしてくださいね。

 
地味な木々の写真が続いたので、今度は、華やかなランの写真に移りましょう。

実は、私は、ランが苦手です。
美しすぎて、近寄りがたく、引いてしまうのです。 ですから、せっかくラン園に入りながら(ボタニックガーデンは入場料は要りませんが、その中で、ラン園だけは、お金が必要です)、ランの写真はごくわずかです。
ラン好きの人には、たまらない魅力の品種がひしめき合っているにもかかわらず、私は、すーっと通り過ぎてしまいました。

ナショナル・オーキッドガーデンはこれが目印、この後ろは、ラン園のお土産物店です。

 
ここは、世界のランの展示会場の中で最大規模だそうで、1000種以上の原種と2100を超える交配種が3ヘクタールの丘に6万株も植えられているというから驚きです。
熱帯植物の間に、彩りよく配置され、それは見事な風景を見せてくれます。一角では、ランの培養の様子が見られます。
ではでは、ほんの少しだけ、ランの写真です。

はい、これでランのコーナーはおしまいです。
なーんだ、つまらない。もっときれいな花が見られるかと思ったのに・・・という声が聞こえてきそう。すみません(ーー゛)

では、気を取り直して、園内に戻ります。
日本では,目にしたことのなかった植物に、たくさん出会いました。
名前が分かるものも分からないものも、撮った順番にご紹介しますね。

まずは、「ヘリコニア・カルタセア ”セクシーピンク”」-Heliconia chartacea'Sexy Pink'-、バショウ科の植物です。
これまで、東山植物園温室にある、赤い「ヘリコニア・ロストラタ」というのしか見たことがなかったので、 とてもチャーミングな色にビックリ。花序は、垂れ下がって咲いています。ふっくらピンク色の部分は、「苞(ほう)」と言いワックスで固めたようにしっかりとした作りになっています。
苞(ほう)というのは、花芽を保護するため葉が形や色大きさを変えるもので、苞葉(ほうよう)とも言います。
じゃあ花はどれ?
3枚目4枚目は、その本当の花です。緑色のくるりと巻き上がっているのが花弁です。

実は、この花を撮るとき、うつむいている花序を左手で持ち上げ、カメラを構えていました。
その時、後ろで女性の声が。イギリス人の私と同年配の女性が、英語で話しかけてきました。「A○〜B×C〜▼D△E・F・G〜〜〜!ヽ(^o^)丿」
ふむふむ・なになに・・・・(・・?
いえ、そんなに英語は堪能じゃないので、一生懸命耳を傾けました。そしてようやく、彼女が、 「写真を撮ってる間、私がその茎を持っててあげましょう」と言ってることが分かり、オオ、サンキューとばかり、 申し出を受けました。
ところがです、その女性の腕が、どうしても一緒に写りこんでしまうのです
あーしてください、こーしていただけると・・・と、固まりかけている脳みそから会話を引き出すのは大変です。 とりあえず数枚撮って、そのおばさんには、サンキュー・ソーマッチ、とお別れし、女性が立ち去った後、またひそかにカメラを向けたのでした(*・ε・*)

草本植物なのに、バナナ同様、大きく立ち上がり、これも、7〜8メートルにもなるようです。

バナナと言えば、こんなのがありました。
センナリバナナ-Musa chiliocarpa-です。小さいけれど、数で勝負!ってところでしょうか。
上の方に見える粒々は、小さな実です。下は、黄色い花が一列についています。赤紫の丸い形のものは、先ほどお話した「苞」の塊です。中に次の花が一列、少しずつ角度を変えながら出番を待っていて、次々はがれ落ちていきます。
この仕組みは、バナナはどれも同じだと思うので、温室の「サンジャクバナナ」を、参考にしてみてくださいね。

バショウ科つながりで、もう一つ。
やはり「ヘリコニア」で、東山植物園温室のハワイアンハウスや水生植物室に、もう少し小型の 「ヘリコニア・プシッタコルム」 などがありますが、この赤いのもなかなかきれいでした。

さあ、続いては、西インド諸島原産の「ヒメノカリス・スペキオサ」-Hymenocallis spesiosa-です。
細長い花被片が基部でつながるという、変わった形の花です。
最近は、日本でも結構あちこちで見られるようになりましたね。

そして、次は、ショウガ科のコスツスです。大型で、重なり合った苞の塊が、その重みに耐えかねたかのように垂れ下がっています。
「コスツス・ルカヌシアヌス」-Costus lucanusianus-という名前で、口紅ジンジャーとも言いますよ。なるほど!でしょ?

その次もショウガ科の「フクジンソウ」-Costus speciosus-、東南アジア原産です。

次の「アルピニア・プルプラタ 'ジャングルクィーン’」は、よく見かける「レッドジンジャー」 の色違いという感じですが、色が何とも素敵なのです。
これも、きれいな色の部分は「苞」、そこから顔を出している小さなものが花なのですね。

そして、モクセイ科の「ジャスミヌム・ムルティフロルム」-Jasminum multiflorum-です。
花夢では、「ホシソケイ」という和名で載せています。

↑のアメリカハマグルマは、キク科です。詳しくは、花夢の「こちら」でどうぞ。

さて、次に紹介するのはマメ科の「バウヒニア・コッキアナ」-Bauhinia kockiana- とショウガ科の「アルピニア・プルプラタ'ジャングルクィーン’」-Alpinia purpurata"jnngle Queen"- です。
「バウヒニア・コッキアナ」は、イロモドリノキという名前もあるのですね。黄色からオレンジになり、受粉によってまた黄色に戻るのだとか。黄色とオレンジの花が混在するカラフルな花! としか受け止めていなかったので、色が戻るということに驚きました。園内、結構あちこちで見かけましたよ。
それに、この葉っぱ、パッと見には、バウヒニアの仲間と思えませんでした。
3行脈があって、「ノボタン科の植物」と思い込み、名前を同定するのに時間がかかってしまいました。
バウヒニアという名前で、普段見かけるものはこんな形でしょ?。参考までに東山植物園温室の「バウヒニア」です。


私たちの身の回りにある観葉植物に、セローム(正しくはセロウム)というのがありますね。
サトイモ科の植物ですが、葉っぱは大きく切れ込みが入り、艶やかできれいなので、よく流通しています。
このセロウム、どんな花が咲くのでしょうね。

以前、東山の温室でも咲いたことはあるのですが、撮影のタイミングを外し、花夢に載せることが出来ませんでした。
シンガポール植物園では、見事に咲いていました。

ピンクの苞に包まれて・・・「苞」という言葉、よく出てきますね。
これも花に一番近い場所の葉がピンクに色を変えて、本当の花をくるむようにして保護しています。
本当の花とは、サトイモ科の場合、どれも、真ん中の棒状のものです。これは「肉穂花序(にくすいかじょ)」という名前を持っています。
この花序に、花弁のない花、花粉を出すだけ、受け取るだけの役目を持った粒状のものが並んでいます。
それについては、花夢の「フィロデンドロン・エバンシ―」 の中の「石川の植物」のリンクサイトが分かりやすいかと思います。
勿論、花夢の中にも、「ヒトデカズラ」という和名でセロウムがありますよ。

クマツヅラ科の「アロイシア」ーAloysia virgataーという植物も初見でした。スウィートアーモンドバーベナとも言われ、ハーブの仲間でした。
花は終わりかけており、これが残り少ない花序の一つでしたが、残念ながら、香りを確かめませんでした。

「アルギレイア・ネルボサ」-Argyreia nervosa- は、ヒルガオ科インド原産です。図鑑で見る限り、花は、ヒルガオそのままのラッパ型です。
これも、ちょっと季節がずれたようで、花はなく、一つだけツボミと思われるものが残っていました。1枚目の右下をご覧ください。
新しい葉や葉の裏が銀白色で、ギンバアサガオという名前もあり、常緑のつる性低木で7メートルも伸びるのだとか。
ここでは橋の欄干に這わせてありました。とてもきれいです。
インドでは、強壮剤やリューマチの薬として利用しているようです。

その次は、「アサヒカズラ 」-Antigonon leptopus-、これは東山の温室にもありますので、 「こちら」をどうぞ。

さあ、いよいよ佳境に入ってきました☆〜(ゝ。∂)
いかにも熱帯らしい、派手なもののご紹介です。(ランを素通りしても、こんなのの前に来ると、何枚でもシャッターを押してしまうのです)
ベニノキ科の「ビクサ・オレラナ」-Bixa orellana L.-です。ベニノキ(紅の木)で流通です。
熱帯アメリカ原産の常緑低木で、種子から、食用色素「アナトー」が採れるので有用植物です。
目立つ赤いものは、毛が生えた果実ですね。
かつては、アマゾン川の流域の原住民たちは、化粧やボティペインティングに利用したんですって。
今でも食品添加物として、高価なサフランの代わりに食用色素を採ったり、口紅などにも使われるので、リップスティックツリーとも呼ばれます。
これは枚数が多いです!


次も、ちょっと珍しい花「ディレニア」を二種類をご紹介します。
園内のあちこちにあって、現地ではさほど珍しくないような植物なのかもしれません。

ビワモドキ科の「ディレニア・スフルティコサ」-Dillenia suffruticosa-(マレーシア原産)と「ディレニア・フィリピネンシス」-Dillenia philippinensis-(フィリピン原産)、大きな葉がよく似ています。
しかし、花は全然違います。スフルティコサの花は黄色、フィリピネンシスの方は白で、花芯が赤く目立ちます。
スフルティコサの方は、花が地味な分、星形にはじける果実がとてもきれいなのですが、残念ながら、果実には巡り会えませんでした。そしてフィリピネンシスの花もまた、 残念ながら、被写体を見つけることが出来ませんでした。

スフルティコサの方は、その星形にはじける果実をつける前、一つのプロセスがあることを、シンガポール のブログナンバー1のTOMさんのブログで知りました。 それは、「こちら」のページ、4項目目の 「シンポエア」です。
とすると、東山の温室で、周年咲いている「オクナ・キルキー」通称ミッキーマウスツリーの、果実のできる仕組みに似ています。
それは、受粉が終わると、花弁を支えていた萼がいったん閉じてしまうというところです。
果実がしっかり成長すると、再び、ガクが開いて、果実が露出するというシステムが似てますね。

スフルティコサの葉の基部を注目してみてください。次の新葉が展開するまでの収納部分があるのですね。

スフルティコサについてばかり書きましたが、フィリピネンシスの花写真がないのが、何とも残念です。果実と葉っぱのみです。


碁盤の脚って、ご覧になったことありますか?
囲碁に使う台の脚、この↓果実の形じゃありませんか?
碁盤の脚にそっくりな果実をつける木があるのです。
大きな果実は、大人の片手に乗りきらないくらいでずしりと重い!花も大きい!
夜開性なので、残念ながら落ちた花しか見ることできなかったのですが、下に落ちていても、大きいのでびっくりです。

「ゴバンノアシ」(バーリングトニア・アジアティカ)-Barringtonia asiatica- 。
サガリバナ科なのですが、この木の花は、下がらず上向きに咲くようです。
マダガスカルから太平洋諸島に広く分布していて、高さ15〜20メートルぐらいにまでなるそうです。
この果実は、海流に乗って、運ばれた先でも芽を吹くそうで、子孫を広範囲に拡げる作戦をとっています。
また、いくつも集めて漁網の浮きに利用することもあるようです。

かつて、頂き物を鉢植え(最後の写真)で育てたことがありましたが、引っ越し続きでうまく育てられませんでした。

次は、黄色い葉が混じるハマユウです。。
「オウゴンハマユウ」 -Crinum cultivator ‘Golden Leaf’- 園芸品種です。


クズウコン科の「カラテア・ロエセネリ」-Calathea loeseneri- もなかなかきれいですね。中南米原産です。
続いて、アヤメ科の「ネオマリカ・ロンギフォリア」-Neomarica longifolia-です。
東山の温室には、同属の「ネオマリカ・ノルシアナ」-Neomarica northiana-=「アメリカシャガ」があります。

こんな大木がありました。「レプトスペルマム・ブラキアンドゥルム」-Leptospermum brachyandrum- オーストラリア原産フトモモ科の植物です。
柳のように葉も枝も垂れ下がり、小さな花をつけています。リピーターには人気の木のようで、立ち止まって話している人たちが居ました。

東山の温室にもあるものを少しだけ。
パイナップル科の「サルオガセモドキ」と 同じくパイナップル科の「ポルテア・ペテロポリターナ」、 ノボタン科「メディニラ・スペキオサ」です。


そういえば、「ハマゴウ」-Vitex rotundifolia-、の鉢植えが温室に展示されたことがありました。
ハマゴウは、海辺の砂浜を這っている植物ですが、その低木型、ミツバハマゴウというのを見つけました。
クマツヅラ科ハマゴウ属の「ビテックス・トリフォリア」-Vitex trifolia- です。沖縄から東南アジア・オーストラリアにも分布してるようです。


温室には「カギンリュウ」という茎がジグザグに伸びる植物がありますが、シンガポールでは、 その仲間「ダイギンリュウ」-Pedilanthus tithymaloides-を見ることが出来ました。
と、ここまで書いて、「?」 です。カギンリュウもダイギンリュウも同じ学名です。あれ?じゃあ、どうして和名が違うの?
カギンリュウには、ssp.smailii というおまけがついていました。ssp. とは、亜種を表す表示で、基準となる種(しゅ)から更に分化した段階で使う言葉です。
親戚関係なんですね。ちなみに、このジグザグの茎の状態から、デビルズバックボーン、悪魔の背骨なんて名前もあるのです。

ダイギンリュウは、熱帯アメリカ原産のトウダイグサ科の植物です、低温に遇わないと赤みを帯びることはないようで、生垣のように植えてありました。ま、シンガポールに低温はありませんけれどね。


集合花のひとかたまりが10センチほどの黄色い花を見つけました。
派手な黄色ではなく、落ち着いた色合いですが、大きいので、よく目立ちました。
「キサントステモン・クリサンツス」- Xanthostemon chrysanthu- 、フトモモ科、オーストラリアの植物です。
フトモモ科の花は、オシベが盛大に飛び出しているもの多いですね。
東山の温室では、「ジャボチカバ」などが見られますよ。


今度は、コプシアのご紹介です。
「コプシア・シンガプレンシス」-Kopsia singapurensis-です。
キョウチクトウ科で、なかなかチャーミング、シンガポールの名前がついています。


ちょっと変わった植物を一つ。 「ウシノシタ」です。石を積み上げた場所に長い葉柄を伸ばしていました。
しかし、これが、オオウシノシタなのかウシノシタなのか、はたまた他のストレプトカーパスなのか、判断できません。
幾株かあったのですが、どれも葉は手のひらを広げたぐらいで小さく、花も数少なくて、これが、さらにどんどん大きくなるのか、花が来てるから、 葉は、このサイズどまりの種なのか、通りすがりでは分かりませんでした。
でもせっかくカメラに収まったので、入れておきましょう。

温室にある「ウシノシタ」「オオウシノシタ」は、こんな感じです。


こんな変わった植物も見つけました。
「キッスス・クヮドラングラリス」-Cissus quadrangularis- です。茎が四角くて多肉、節があり、岩場を這っていました。
調べてみると、赤い実をつけるもののようですが、あいにく、見当たりませんでした。
南アフリカからマダガスカル、インドなど広い範囲で生育しているもので、節のところに葉や巻きひげをつけるようです。
「ヒスイカク」という和名もちゃんとあるのでした。
しかし驚きました。ネット検索では、植物情報より、サプリメントのページばかり。どうやら、この植物は、健康食品に貢献しているのですね。


シンガポール植物園ではもちろん、市街地でもあちこちで見られるヤシに、ところどころ赤い部分があるのを見かけます。
新しい葉の葉柄部分が赤く、葉が落ちると緑です。
これは、「ヒメショウジョウヤシ」-Cyrtostachys renda-で、ボルネオやスマトラが原産地です。
東山の温室に、大阪万博のあと、シンガポール館から譲り受けた一株が存在します。→ 「こちら」


これも、温室の一角にあるのですが、生垣作りになっていたので撮ってみました。
「オオコチョウ」(カエサルピニア・プルケリマ)-Caesalpinia pulcherrima- マメ科です。


「ムユウジュ(無憂樹)」、どこかでお聞きになったことがある名前でしょうか。インドから東南アジアに広く分布しているもので、 学名は、サラカ・インディカ-Saraca indica-とか、サラカ・アソカ-Saraca asoca-です。
オレンジ色に見えるている部分は、花弁じゃなくて萼なのですって。
朝日百科「植物の世界」には、次のような説明があります。
高さ8メートルになる常緑高木で、インドからミャンマーに自生する。葉は偶数羽状複葉で、3〜6対の長楕円形の小葉からなる。3〜6月に、芳香のある花を散房花序につける。 花弁はなく,橙黄色や緋色の、花弁のように目立つのは、先が大きく4裂した、筒状の萼で、萼筒から8本の長いオシベが飛び出す。豆果は扁平で、広線形、長さ5〜15センチ、熟して2片に裂ける。 材は堅く、建築材、家具材として使われる。以上

仏教の三聖樹(ムユウジュ、インドボダイジュ、サラノキ)の一つで、お釈迦様が生まれた場所にあった木とされています。
「ムユウジュ」は、東山の温室内中央ヤシ室にもあります。


次は、「ムッサエンダ・フィリッピカ cv.」-Mussaenda philippica cv.-です。
フィリッピカは原産地のフィリピンの名前です。
黄色い花は、小さくて、目立ちませんが、ガクが花弁のようにピンク色に変化して華やかさを演出しています。
白が基本腫で、ピンクは園芸品種、ヒゴロモコンロンカを掛け合わせて、女王様の名前を冠して、いろいろ作出されているようです。。


ノボタンというのも、結構身近に見ることが出来ますし、園芸品種も沢山出回っていますね。
「メラストマ・マラバトリクム=カンディドゥム」-Melastoma candidum- です。メラストマとはギリシャ語で「黒い口」を意味する言葉だそうで、 この果実を食べると口の中が黒くなることから来ています。
中国では、薬草として利用しているそうです。


「メガスケパスマ・エリトロクラミス」-Megaskepasma erythrochlamys- キツネノマゴ科は、温室にも植栽されています。
これは、シンガポール植物園では、生垣風に仕立てられていました。

次のキョウチクトウ科の「マンデビラ 」は、近年日本でもポピュラーになってきていますが、これは、とても優しい色合いで、はっきりした色の花が多い中、その前に立ったらちょっとホッとしたのでした。


日本の里山で見かける「クサギ」の仲間を一つ見つけました。
クマツヅラ科のベニゲンペイカズラ「クレロデンドルム・スペキオスム」-Clerodendrum speciosum-です。
「ゲンペイカズラ=クレロデンドルム・トムソニアエ」「クレロデンドルム・スプレンデンス」の掛け合わせです。


東山の温室には、サンタンカの仲間がたくさんあります。これもそうかな・・と近寄ってみたら、ちょっと花の様子が違いました。花は白い筒状花、花弁のように見える赤い部分はガクなのでしたでした。
調べてみると、同じアカネ科の「カルファレア・キロンドロン」-Carphalea kirondron Baill- 別名フレーミングビューティー、マダガスカル原産のようです。 因みに、温室で見られるサンタンカの仲間には、次のようなものがあります。
「イクソラ・スーパーキング」 「イクソラ・シネンシス」 「キバナサンタンカ」  


リクアラというヤシ、あまり耳に馴染のないヤシですが、シンガポールではあちこちで目にしました。
二種類、ご紹介しましょう。
「リクアラ・グランディス」(ウチワヤシ)-Licuala grandis-と「リクアラ・スピノサ」-Licuala spinosa-です。
グランディスは、ウチワのように丸く葉を広げます。スピノサは、上のウチワヤシの基部に向かって切り込みを入れたような葉型です。それぞれ、 実をつけていました。

もう一つ、「ピナンガ・パツラ」というヤシの葉の画像もつけましょう。
これは、いろんな植物に見られるのですが、上記のヤシでも言えそうな、素人考えを書いてみますね。
この葉っぱを見て、不思議に思いませんか?
主脈のある葉っぱが数枚横にくっついていませんか?複数枚がまとまって葉柄には対生に出ています。
以前、温室内で、「ヤバネパナマ」を見た時も、不思議だったのです。
それぞれ一枚の葉なのに、隣り合う葉っぱ同志くっつくことによって成長するメリットは何なのかってね。それぞれがひらひらするより、コストがかからない? 皆さんの推理も、お聞きしたいところです。  


園内の数カ所で、こんな翼果がいっぱい落ちていました。
「プテロカルプス・インディクス」-Pterocarpus indicus-というものだと、ビジターセンターのお兄さんに教えてもらいましたが、 本体はどんな木なのか、探せませんでした。

あちこちで落ちていたものでは、こんな花殻が見つかりました。
これは、インドソケイ「プルメリア」です。プルメリアの木は方々にあって、季節的に葉はなく、花殻があちこちに落ちていました。
この花は、東山の温室にもあるし、花夢の表紙としても使っている大好きな花なのですが…なんか変。
お気づきになりました?
そう、花弁が6枚あるのです.落ちている他の花殻は、ちゃんと5枚です。
どこの世界にも、つむじ曲がりがいるのでしょうか。花夢のインドソケイ「プルメリア」は「こちら」  

葉の落ちたプルメリアで、こんな子が遊んでました。ホソスンダリス(学名 Sundasciurus tenuis)です。


いよいよ終わりに近づきました。
キョウチクトウ科の「サンユウカ」-Tabernaemontana divaricata (=Ervatamia coronaria)-インド原産と東南アジア原産でクマツヅラ科の「シマヒギリ」-Clerodendrum paniculatum-です。サンユウカは、花夢にも載せています。また、シマヒギリは、よく似た「ジャワヒギリ」を 載せています。「サンユウカ」 「ジャワヒギリ」
ご覧ください。
シマヒギリは、パゴダフラワーともいい塔のように花をつけています。  


この植物園、本当に、カラフルな花と共に緑がいっぱいで、癒されました。

そうそう、熱帯と言えば「ブーゲンビレア」がつきものですが、こんな風に生垣作りになったり、ビルの窓の飾りに仕立てられたりしているのです。
これは、植物園外の植え込みですが、とにかくゴミがない、雑草がない、花の残骸もない・・・誰が、どんなふうに手入れをしているのか、その影も見当たらない。
日本の路肩とは、まるで違います。


ところで、植物園内には、人のほかにもいろいろな生き物が見つかります。
小さなものから大きなものまで、さまざまです。
小さなものからご紹介していきますね。最後には、気持ちの悪い画像があるかもしれません。爬虫類の嫌いな方は、途中で退出してください。

では、行きますよ。よーく目を凝らしてごらんくださいね。何かの足音が聞こえますか?

これは、ターマイト、シロアリの仲間の行進です。学名は Mastotermes darwiniensis といいます。
帰り着いて名前を調べてから、しまった!と悔しかったのは、このアリの長〜い行列の先には、巨大なアリ塚があったはずなのです。それに気づきませんでした。
拡大した写真をよく見ると、みんな揃って、荷物を担いでいます。シロアリの仲間ですから、朽木のくずなどを、住まいに運んでいるのでしょう。
それにしても、お行儀よく並んで、耳を澄ませば、ザクザク音がしそうです。

さあ、次はちょっとかわいい子です。 園内のそこここにいるのですが・・・、フードコートの周りには、人間の残飯を狙う、マイナたちが居ます。
マイナは、カバイロハッカともいいムクドリ科の鳥で、ハトより小型、物まね上手な鳥だそうです。
英名は Common Myna、学名は、Acridotheres tristis です。
日本におけるカラスのように、残飯あさりが得意なので、現地の人たちからは嫌われているようですが、なかなかかわいい顔してますよね。

このコクチョウは、大人しく、人に近づいてきます。
ま、人が餌をあげるからなのでしょうけれど。
このコクチョウは、学名を Cygnus atratus と言い、オーストラリアの固有種、カモ科ハクチョウ属の鳥です。
何かの機会に、移入されたのでしょうね。

まだまだ続きますよ〜(^o^)丿
今度はごく小さなチョウです。オマハキマダラセセリ(学名 Potanthus omaha omaha)というセセリチョウ科のチョウです。

それからもう一つ、カタツムリの仲間です。日本で見るカタツムリと違って、巻貝のような形です。 「アフリカマイマイ」-Achatina fulica-、英名はEast African Land Snailです。10センチとか15センチとか、かなり大きなサイズになるようですが、 私が見つけたのは、それほどでもありませんでした。
フリー百科のウィキペディアでは、次のような説明がありました。
アフリカマイマイ(阿弗利加蝸牛)は、腹足綱柄眼目アフリカマイマイ科に分類される巻貝。近縁種とともに世界最大の陸産巻貝の一種である。 本種を中間宿主とする寄生虫(広東住血線虫)は、人間に寄生した場合、好酸球性髄膜脳炎を引き起こす危険があり、場合によっては死に至る。
触る、這った跡に触れる等してもこの寄生虫に寄生される危険があり、大変注意を要する生物である。
日本では植物防疫法により有害動物指定を受けており、分布地からの生体の持ち込みは原則禁止されており、世界各国でも本種の生体の持ち込みは禁止されている。
一方で外来生物法においても要注意外来生物に指定されており、世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種にもなっている。

安全な国日本で暮らしていると、危機意識に乏しく、これはなに?の好奇心で、触ってしまいましたね。

この後の4枚は、爬虫類の苦手な方は、見ないで先に進んでください。
私の足元を、ゆっくり進むオオトカゲと、近くの島セントーサで見たヘビ使いです。

オオトカゲは、Monitoru lizard とか Malayan water monitor と呼ばれ、学名は、Varanus salvator 
目がやさしいです。大きさ? 1メートルぐらいありましたね。ゆ〜っくり進んでいきました。
園内のビジターセンターなどにも、彫刻が飾られていました。象徴的な生き物なのでしょう。
ヘビ使いは、多分インド人。私が興味深げに見ているのに気づき、日本人と見て、「ハイ、ヘビ・ヘビ!」と叫んでました。 本当は、触ってみたかったのです。でも同行した娘が、ダメ!の目つき、やめました(-.-)

さあ、今度はかわいいですよ☆〜(ゝ。∂)、近くの島セントーサで見かけたピンクイルカです。ショーの時間ではないのに、自由に泳ぎ回り、愛嬌を振りまいていました。
イルカちゃんたち、ハイ、ピース! みなさん、長々と見てくださってありがとう (^o^)丿

最後までご覧いただけましたか? 爬虫類も? それはすごい!
というわけで、たった二日でしたが、ボタニックガーデンを満喫した旅でした。

東山植物園の温室も、日本国内では歴史があります。古いなりの貴重な樹種も存在します。ぜひ、お出かけくださいね。
お待ちしております *^ヮ^)みのり


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