「ヒメショウジョウヤシ」
(キルトスタキス・ラッカ)
-Cyrtostachys lakka-

ヤシ科・キルトスタキス属

ボルネオ原産。
    一見すると竹のように、節があります。葉柄の取れた跡です。
葉柄や葉軸が朱色で美しく、株立ち性のヤシです。
観賞用にしたいところですが、移植が難しいようで、これまでは、あまり流通しませんでした。最近は、 園芸の通販サイトでも見かけるようになりました。でもまだまだ高価ですね。

英名はRed sealing wax palm。中国で使われた封印用の赤い蝋の色に似ているからだとか。
ショウジョウヤシのショウジョウは、猩々と書き、中国の伝説上の動物「猩々」の毛の色に似ていることが語源です。 属名のCyrtostachysは、曲がった穂という意味で、花序がくるんと曲がることを意味しています。
幹はグリーンなのに、葉柄と葉軸が、赤くてとてもきれいですね。
シンガポールの植物園の並木は有名です。この木も、大阪万博閉幕後、シンガポール館から譲り受けて、ここに植えられています。    

(名古屋市立東山植物園・ハワイアン室 )

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