天井に張られた線や、木の枝などに、フラフラ引っかかっていて、よく見ると、時々こんな可愛い花が隠れています。 拡大した画像でお分かりのように、花弁は長いものの、くるんとカールしているので、見た目に5ミリあるかないかのごく小さな花で、白い葉に紛れて殆ど気付く人はいません。 アメリカ東南部からアルゼンチン中部に分布していて、ちぎれて運ばれて引っかかったところから、またふわふわと伸びてきます。 根は退化してしまって、この細い葉にある鱗片から、空中の水分や窒素分をとっているのです。 沢山出来るところでは、乾燥させ加工してパッキング・詰め物に使うこともあるそうです。 さてさて、モドキ、とついてるところを見ると、サルオガセって、なんなの?ですよね。 山歩きをなさる方は、よく御存じかも知れません。 山と言っても、結構高い場所のブナ林で、樹皮に付く、地衣類(コケ類)の一種なのです。 日本の山では、60種類ほどもあるそうですよ。 霧で、水分補給をしているとか。 遠くから見ると、白っぽい光景。近くで見ると、なるほど、コケ・・・です。 この写真二枚は、信州の、標高1200メートルぐらいのところで、ガイド仲間の順子さんが、撮ってくださったもの。 一切れ、花夢の為に、持ってきてくださったので、さっそく、アップで、撮ってみました。 ちょっと、とろろ昆布みたいな感じ。 モドキとついても、太さや成り立ちは、全然違いますね。 |