観賞用の植物として、日本へは、昭和初年に入ってきています。 大型で、茎は太く直立し、フィロデンドロン属に多いつる性ではありません。 葉は厚手で羽状に深裂し、基部の裂片は更に羽状に裂けます。 この部屋では、花をつけるのを見たことがありませんが、シンガポール植物園で見たセロウムには、しっかり花が咲いていました。 サトイモ科ですから、もちろん肉穂花序です。 葉の脱落した痕は、丸い奇妙な斑紋となって残り、そこから、太い気根をだしてきます。 肉穂花序(にくすいかじょ)とは、穂状の花序が特殊化したもので。花軸が多肉化して、花弁も萼(がく)もない柄もない単純な花が多数、密に並んでついているものです。 園芸店の観葉植物のコーナーでは、ヒトデカズラという表示ではなく、種小名のセロームで必ず見かけますね。 |