「サンジャクバナナ」(ムサ・アクミナタcv.)
-Musa acuminata cv. Dwarf Cavendish-


バショウ科ムサ属

中国南部原産。
    中央ヤシ室の真ん中、水生植物室の東側で大きな葉っぱが目立ちます。
幹のように見える部分は葉鞘が抱き合わさって出来た「偽茎」といわれるもので、実がなった後は、枯れてしまいます。 代わりに、脇芽が伸びて更新します。
バナナの房が下がる状態は、よく知られていますが、 花は?と聞かれたら、さー・・・が普通でしょう。
サンジャクバナナは、 写真のように、赤紫の重なり合った苞の間に、筒型の花が並んでいます。
自然の状態では、夕方になると、この苞が反転して、むきだしになった花にコウモリがやってきて受粉のお手伝いをするのですが、 私たちが食べているバナナは、メスの株だけで実がなるもの選んで栽培しているので、受粉しなくても結実し、食べたときに、種子が見つかりませんね。

2008年の7月後半から、また、新しい株に実がつき始めました。
ボランティア仲間の中山さんが、その成長過程を追って写真を撮ってくださったので、何枚かをご紹介します。 膨らみ始めた苞のかたまりから、少しずつ次の果実(バナナ)が展開していく様子が分かると思います。
雌花は二列に並んでおり花の付け根の部分が果実(バナナ)になっていきます。 最初は下を向いている果実(バナナ)も、成熟にしたがって、反転していきます。
下の画像をクリックして、確かめてくださいね。


同じような花を咲かせる、「トラフバショウ」 (水生植物室)や、「チユウキンレン」 (ハワイアン室)も、参考にしてください。
なお、このバナナの行き先は・・・、こんな立て札が ↓。


(名古屋市立東山植物園、水生植物室)

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