「インドソケイ(印度素馨)」(プルメリア sp.)
-Plumeria sp.-


キョウチクトウ 科・プルメリア属

熱帯アメリカ原産。
     最近は、和名インドソケイより、プルメリアの方が有名になりましたね。
   花もちがよく、香りもいいので、ハワイでは「レイ」に使われています。
でも、東南アジアでは、葬儀用で、祝い事には用いません。
「印度素馨」難しい字をあてていますね。インドがついていますが、熱帯アメリカが原産で、最初の栽培地がインドであっただけ、ソケイは、モクセイ科のジャスミンの仲間なので、これも関係がないので、今では、この和名は属名の「プルメリア」に変わって流通しています。
白や赤・黄色の花もあります。

花をよく見ると、他の花に見られるシベの類がまったく見えませんね。
シベのない花・・・?
花弁の退化した植物は、いろいろありますが(例えば 「ブーゲンビレア」 )、シベが無かったら、子孫を残すことが出来ないので、 そんな花はないですね。
シダのように、胞子で増えるという植物もあるにはありますが・・・

落ちていた花を、開いてみました。
しっかり合着した花弁の奥の奥に、それらしきものがありました。 大きめの花なのに、なんとシベの短いこと。オシベは3−4ミリ、緑色のメシベの柱頭は、ほとんど点でしかありません。


   花は、ジンジャー系のすがすがしい香りです。シベが見えなくてもちゃんと花粉を運んでくれる虫、 筒の長い花の奥まで口吻を伸ばせる虫、スズメガの仲間でしょうか。
こんな風に、シベが見えない花は、我が家の庭にも存在します。 →「アッツザクラ」

↓ 2005年12月、「こんな実がつきました。逆光で見にくい写真ですが、同じキョウチクトウ科の 「パキポディウム・ラメリー」 の実に似ています」と書いてから待つこと8ヶ月。2006年8月、ついに実がはじけました。 パキポディウムのような毛はなく、代わりに、平たい翼(よく)が片側だけについて、瓦葺きのように整然と並んでいるのでした。。   


(名古屋市立東山植物園・中央ヤシ室)

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