その植物の一生で、葉をたった一枚しか出さないものは、そう多くはありません。 発芽直後は、微小な葉がもう一枚あるのですが、これはすぐに脱落してしまうのだそうです。ということで、これは、この大きな葉っぱ一枚で、この花を育てています。 種小名のストレプトは、ねじれるという意味です。ア、なるほど茎が一回転している・・と、思いたくなりますが、この一回転は、偶然の産物です。 この場合のねじれは、その後のカルプス、つまり果実がねじれるのです。ねじれが解けたとき、種子を遠くまで飛ばすことが出来るのでしょう。 残念ながら、東山では、ポリネータ(花粉の媒介者)が居ないので、果実を見ることが出来ません。 ところで、この大きな葉の裏はどんなふうになってるの? と持ち上げてみると、先端部分は、きれいな紫を帯びていました。裏も表も毛がいっぱいです。 時に、この仲間、「ウシノシタ」が、展示されることもあります。 |