ブラジルでは、この葉を煎じて、糖尿病のインシュリンの代わりにするなど薬用植物として扱われています。 この植物は、ハワイアン室の天井を横に這っていて、時に、このように縄のれんのような赤い気根(土の中ではなく空中に出す根。空気中の 水分や養分を植物体内に取り込む)を盛大に垂らします。 そのころ上を見上げると、小さな目立たない花が咲いているのを見つけることができます。 果物のブドウの花の場合は、ツボミの先端が帽子のようにスポッと抜け落ち、シベが飛び出す仕組みですが、 同じブドウ科でも、この花にはちゃんと花弁がありました。 2012年夏、果実が幾つか見つかりました。 花は固まって咲いていたのに、花数の割に実は少なく、この写真の他に、緑色の未熟果が、まばらにあるだけです。 こういう花のつき方は、シダ室の「テトラスティグマ」 や、身近には、「ヤブガラシ」 の状態に似ています。 シンガポールの植物園でも、盛大に気根を垂らす姿が見られました。お時間のある方は、 「こちら」へ。 |