「サラノキ(=サラソウジュ)」(ショレア・ロブスタ) ーShorea robustaー

フタバガキ科・ショレア属

               


東山のサラノキは、まだ大きくなくて花が咲きませんが、2003年、滋賀県の草津市立水生植物公園みずの森で、国内初開花というニュースを見て出かけました。
その時に、高い位置に、地味な花がちらちらと咲いていたのを見ています。
今年(2014年)これまでより花数が多いという情報を得て、再度、訪れてみました。
これが、有名な「平家物語」の盛者必衰の理(じょうしゃひっすいのことわり)を表すというその花です。

咲いているのは、天井近く。カメラを仰向けることになって、なかなかピントが合いません。
1センチほどの小さな花です。
ツボミの先も、花弁も、なんとなくくねっていて、ヒトデのような感じです。
淡黄緑色で、芳香を放つ・・とされていますが、この時は、花の位置が高すぎて、確かめることは出来ませんでした。夜間に匂うのでしょうか。
こういう花の咲き方であれば、自生地の、山が真っ白になる・・・という表現も、分かるように思います。

 

インド原産
さて、ここからは、東山の温室でのサラノキです。
新しく出てきた葉は、暑い日差しから身を守るため、柔らかな赤い色からスタートです。

フタバガキ科の植物は、熱帯雨林の中でも最高層の樹冠を作っているほど、高木になります。 このサラノキも40メートル近くにまでなります。

  「仏教の三聖樹」の一つとされています。
三聖樹とは、お釈迦様の生誕に関係ある樹木=「ムユウジュ」、 悟りを開かれたときの樹木=「インドボダイジュ」、入滅の時に関係する樹木=「サラノキ」を言います。

このサラノキは、よくサラソウジュと言われています。でも、本当はサラノキ、お釈迦様の入滅のとき、東西南北にそれが二本ずつあったことから双樹(そうじゅ)となったそうです。
東山植物園の表記は、サラソウジュとなっています。植物名をつける基本が、YListによるもので、それには、サラソウジュと決められているようです。



この葉の形、馬の耳に似ているでしょうか?サンスクリット語では、馬耳樹とも言うのだとか。また、この葉を集め、糸でつないだお皿は、食器として、いろいろなところで使われているようです。

覚えておいていただきたいのは、日本の寺院に植栽されているシャラノキ(沙羅の木)は、これとはまったく別の植物で、ツバキ科の「ナツツバキ」です。

(名古屋市立東山植物園・サンギャラリー ラン室前前鉢植え)

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