「ネムノキ(合歓木)」(アルビジア ユリブリッシン)-Albizia julibrissin-

マメ科・ネムノキ属

本州から東南アジアに分布。
我が家のネムノキを、ちょっと観察してみました。
実生から育てて10年ぐらい経ったでしょうか。2004年から、ぽつぽつ花を咲かせ始めました。
しかし、虫がつくのですねえ。ツボミや葉は、いつもべとべとしてきれいな開花を見られるのは、稀有のこと、可愛そうなネムノキです。 でも、青空を背景に、ふわりふわりとピンク色のパフが見えるのは可愛らしく、甘酸っぱいプラムのような香りも広がって、大好きな花です。

さてクイズです。ネムノキの花はなに色?
え?ピンク色?
ブ・ブー、はずれー!
黄緑色と答えた人はピンポーン!当たりです。

バラバラに解体した写真を見てください。ネムノキの花は、いくつかの花が集まって成り立っている集合花です。
果柄についている基部に、本当の花があり、ピンクに見えているのは、花糸(オシベとメシベ)です。
開花したての花糸は、ツボミの中で窮屈に縮こまっていた名残が見受けられますが、夕方までにはしっかり伸ばしてあのパフ型になります。
一つの花は、写真のように、黄緑色の花弁と蕚、そこから伸びている先がピンクのオシベと白い短いメシベで成り立っています。

集合花の中心には、一つだけ、形の違う花(頂生花)が混じっています。(頂生花が二個のこともあるそうなのですが、我が家では、ニ個の花をまだ見つけられません)
この花だけは、花筒が少し長く、オシベが途中までくっついています。そして実は、この花だけに蜜が隠されているのだそうです。

この頂生花は、写真からお分かりのように、ツボミのときから既に他のより少し長くなっているのです。

ネム、は、夕方から,葉を閉じて眠っているように見えることからついた名前です。
芽を出して、本葉が展開し始めるころにはもう、ちゃんと開いたり閉じたりの運動が始まります。 小さい画像は、実生から2ヶ月の状態ですが、ちゃんと葉を閉じています。

夕方葉を閉じるものには、他にも、カタバミや、コミカンソウなどが身近に観察出来,我が家の庭で見られます。 また、刺激を受けることによって葉を閉じるものには、おなじみの 「オジギソウ」「ハエジゴク」などがありますね。

花は、一般的なマメ科の形ではないので、最近はクロンキストの分類のようにネムノキ科として独立させることもあります。 でも、果実が出来てしまえば、その形はやっぱりマメ科です。

マメ科の植物の根には、根粒バクテリアが住みついていて、空中の窒素を取り込んで、植物に与え、 代わりに、バクテリアは植物から栄養分を分けてもらって、ある意味では共生ですが、そのうちに、 植物の方に、吸収されてしまうのだそうです。

英名はシルク・ツリーで、たくさんある雄しべを絹のパフに見立てたのでしょう。

サンギャラリーには、葉の形は異なるものの、花がよく似た、「アメリカネムノキ」も鉢植えで展示されています。


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