「マレーフトモモ」
(エウゲニア・マラッケンシス)
ーEugenia malaccensis L.
=Syzgium malaccense Merrill et L.M.Perryー

フトモモ科・エウゲニア属

マレーシア原産。
  赤いオシベの目立つ花が幹から直接咲いています。こういうのを幹生花(かんせいか)といいます。
二枚目の写真は、オシベが落ちて、メシベの柱頭(ちゅうとう)だけが残っています。

やがて、柱頭の下の子房(しぼう)が膨らんできて萼は赤らみ、果実になります。温室内での送粉者は誰だったのかやがて白い実がつきました。

白い果実の写真を撮ってから二週間後、真っ赤に染まりサイズも5センチぐらいになっていました。
赤くなった果実は、収穫すると保存が利かないため、なかなか市場には流通しませんが、もぎたては、薄甘いりんご味、サラダに重宝しそうです。
ジャムなどの保存食としても使われます。

「マウンテンアップル」とも呼ばれていますが、こういう感じの果実は、西花卉室に展示された、同じフトモモ科の「ミズレンブ」に似ていますね。

温室内には、他にもフトモモ科の植物がありますが、どれもブラシ状のオシベがきれいです。

温室内で見られるフトモモ科「キンポウジュ(ブラシノキ)」「フェイジョア」「ムラサキバンジロウ」「ジャボチカバ」  

(名古屋市立東山植物園・中央ヤシ室)

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