中央ヤシ室の北西の角に植栽されていて、周りの木に遮られて、頭の方しか見えていません。 先端の方が幅広になる柏によく似た一枚の葉っぱは、大きくつややかで、3〜40センチぐらいはありそうです。 「インドボダイジュ」や 「ガジュマル」と同じようにイチジクの仲間です。 2012年5月、この木に初めてイチジク状果を確認しました。 そして9月、完熟して落下した果実の中は、やはりイチジクと同じでした。 イチジク状果とは、隠頭花序(いんとうかじょ)の花床が多肉質の壺状となり、内部に、多数の小さな果実が入っているもののことです。 ちょっと難しいですね。 隠頭花序(=イチジク状花序)とは、花軸(花序の中央の茎のこと)が多肉化し、中央がくぼんで壺型になった中に、微小な花が多数ついているもので、外見上、すでに果実のように見えます。 ビジュアル園芸・植物用語事典より つまり、私たちがよく口にするイチジク、壺型の花床=花托(かたく)の中の小さな花を食べていることになります。外側から花は見えませんから、「隠花果」「無花果」と言います。 因みに、私達が食べるイチジクには、本当のタネがありません。イチジクコバチというポリネータ―を必要としない木だけを販路拡大しているからです。 お時間のある方は、「イチジク」を、参考にしてください。 |