その昔、[あみん]というグループの歌に、♪かわいいふりしてあの子、わりとやるもんだねと・・・♪という歌詞があり、
この花を見ていたら、ふとそれを思い出しました。 なぜなら、5ミリ足らずのごく小さな花なのに、花粉を運んでもらう為に虫を利用する手段がすごいのです。 トリガープランツ( trigger plants ) (=引き金植物)という異名を持つほどのことを、このかわいい花がやってのけます。 花の中心から伸びたハンマーみたいなもの、これを、蕊柱(ずいちゅう)と呼びます。 普通は、花弁の中に別々にあるオシベとメシベがくっついて、一体化したものです。身近なところでは、ランがこの仕組みを持っています。 花が小さいので、呼ぶ虫も小さいものでしょう。それが花に触れると、瞬時に、この蕊柱(ずいちゅう)が反応して回転、止まった虫の背中に花粉を叩きつけます。 その虫が、次の花を尋ねたとき、受粉が成立する仕組みです。 この様子は、文章や口での説明より、ユーチューブで見ると、動画が沢山出てきて分かりやすいのですが、蕊柱(ずいちゅう)が待機していて、訪虫を感知するや否や一瞬にして虫の体に花粉を叩きつけるのです。 最初の写真は、左右同じ花です。爪楊枝ぐらいの細い棒で、花冠を突くと、このように移動してしまいます。 植物は動かないもの、と思っていらっしゃる方には、きっと新鮮な感動があると思います。 以前、「スティリディウム・グラミニフォリウム」が、展示されたことがあります。 |