「ゲッキツ」
(ムルレイヤ・パニクラタ)
-Murraya paniculata-

ミカン科・ゲッキツ属

インド・マレーシア・中国南部・台湾・琉球諸島に分布
    夜間の香りが強いので、七里香・十里香とも言います。また、英名は、オレンジジャスミン、シルクジャスミンなどともいうのですが、いわゆるジャスミンはモクセイ科であり別種です。
この樹の材は、きわめて硬く、緻密で絹状の光沢があるので、彫刻や、ステッキ、刃物や農具の柄、文鎮、印鑑、版木、櫛などに利用されます。
ジャワでは、カレー料理の香辛料としても、使われるようですし、赤い実は生食用やジャムに利用し、中国では、樹皮の粉末を、お化粧品に混ぜて使うとか。用途はいっぱいですね。
以前、西花卉室に、この仲間の、「カレーリーフ=オオバゲッキツ」が、展示されたことがありました。
沖縄ではゲッキツの生け垣が見られるようです。

最後の写真は、Wikipediaから借用した、果実の写真です。温室内には、花粉を運んでくれる虫がいないので、多分結実は無理でしょう。

(名古屋市立東山植物園・サンギャラリー、香りの有用植物室)

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