花の後ろを見てください。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、 蜜を溜める「距(きょ)」という黄緑色のストローのようなものが下がっています。 一名「ダーウィンの予言のラン」とも言われ、(一説ではウォーレスの予言とも言う)、 この距の中にある蜜を吸える長い口吻を持った昆虫がいるに違いない、ということを言い残して、 ダーウィン(あるいはウォーレス)はこの世を去りました。 後年、予言どおり、「キサントパンスズメ」という名のスズメガが蜜を吸っているのが 確認されています。 学名のセスキペダレとは、1フィート半、約45センチという意味で、 この距の長さを表していますが、実際は、30センチ程度です。 (山と渓谷社発行の、デービッド アッテンボロー著「植物の私生活」に、キサントパンスズメの 貴重な写真が載っています) ウィキペディアにも、「この虫の仲間の画像」がありました。 この花の仲間には、アングレクム・エブルネウムもあります。 |