ヨウラク(瓔珞)というのは、珠玉や貴金属に糸を通して作った装身具で、もとはインドで上流の人々が使用したもの。
仏教で仏像の身を飾ったり、寺院内で、内陣の装飾として用いるものです。 まさに、そんな房飾りのような端正な形の植物があるのですね。 自生地では、樹幹を借りてぶら下がっています。下がっているのは、葉の付いた茎。その先に更に枝分かれして下がっているのは、シダ植物特有の、胞子嚢(ほうしのう)をつけた胞子嚢穂です。 この胞子嚢穂をよく見ると、部分的に、やや色が違って見えます。 写真を拡大してみると、白っぽい部分には、白い紡錘形のものが別についていることが分かります。もしかしたら、この部分に胞子が入っているのでしょうか。 シダに詳しい方、教えていただけると嬉しいのですが。 開発と収集家の乱獲により、絶滅危惧TB類に入れられています。 胞子嚢について、WEB上の百科事典ウィキペディアでは次のように説明しています。 シダ植物門では、多くの場合、葉の裏面に一定の形に集まって胞子嚢を形成する。この胞子嚢の集まりを胞子嚢群、普通はソーラスと呼び、その形や配置は分類上重視される特徴である。また、胞子嚢群の上を被う葉の一部のような薄膜がある場合が多く、これを包膜(ほうまく)という。 一部では、胞子嚢をつける葉とつけない葉が分化する。その形がはっきりと区別できる場合、胞子嚢をつける葉を胞子葉と呼ぶ。胞子葉は、大抵は栄養葉より背が高くて細く、ほとんど光合成をする葉身の部分を退化させている場合もある。 胞子嚢は柄を持っており、本体は円盤状で、側面を厚い細胞壁を持った細胞が囲む。この部分は、胞子が熟すると乾燥によって縮み、それによって胞子嚢は裂け、内部の胞子を跳ね飛ばすようにして放出する。 ただし、上記のような構造とは大きく異なる胞子嚢を持つものもある。 |