「ツキトジ」(カランコエ・トメントーサ)とその変種-Kalanchoe tomentosa、Kalanchoe tomentosa var.-

ベンケイソウ科・カランコエ属

マダガスカル原産
ツキトジ、と聞いても何のことかピンときませんね。漢字で書くと「月兎耳」です。
毛のふさふさした様子から、ウサギになぞらえたものでしょう。
下の段の、葉の長さが少し長いものには、変種のvar.という表示が付いています。

このふかふかした手触りは、毛布のようで、とても気持ちがいいのですが、葉にある毛、 もちろん茎にもあったり、花びらにもあったりと、植物によっていたるところに存在したいますが、いったいどんな役目をしているのでしょうか。

この毛について、分かりやすく説明されている、日本植物生理学会/大阪大学の柿本辰男先生の文章を見つけましたので、ご紹介しましょう。

「これはトライコーム(trichome)というものです。trichomeにはギリシャ語でgrowth of hairという意味があります。
毛状突起と訳されますが、トライコームとカタカナで書かれる事も多いです。
植物の表皮細胞が伸びたもので、植物種によって単細胞のものも、多細胞のものもあり、随分長いものから、とても短い棘のようなものまで様々です。
長い物としては、ワタの種皮のトライコームが綿です。
トライコームの役割は、それぞれのトライコームによって違っていますが、強い光に対する防御、強風時に気孔から過度に水分を失う事を防止する役割、 小さな害虫が葉の本体に近づきにくくする役割などが言われています。
さらに、多くの植物で、トライコームは特殊な物質を貯めています。
たとえば、バジル、ミント、タイム等ハーブの匂い物質はトライコームに貯められており、害虫を予防しています。」
日本植物生理学会・みんなのひろばhttp://www.jspp.org/17hiroba/question/index.htmlより

う〜ん、なるほど・・・です。

(名古屋市立東山植物園・卯年にちなんで東花卉室で展示、本来は多肉植物室)

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