「ティランジア・ストレプトフィラ」
-Tillandsia streptophylla-


パイナップル科・チランジア属

中南米などに分布。

    銀灰緑色の葉や苞の色と、紫の花、茎の周囲の赤がとてもきれいな種類です。
中南米室の窓のところに、さりげなく置かれています。 鉢には入っていませんね。
土が無くても生きられることを売りにしている「エアープランツ」の仲間です。 ずんぐりしたつぼ型になるタイプで、ストレプトはねじれた、フィラは葉、でその形態を表していますが、 これは水分を欲しがるタイプ。 あまりに葉がくるくる巻き始めたら、そろそろお水が欲しいよの時です。 こんなときは、たっぷりの水にソーキング・浸してあげましょう。

エアープランツとは、パイナップル科チランジア属の植物の愛称です。自生地では、木や岩に着生していて、 根からではなく、大気中の水分や養分を葉から吸収する仕組みを持っています。 このことからエアプランツ( 空気植物とか空中植物)と呼ばれています。

メキシコからニカラグアの自生地では、茎にアリを住まわせる「アリ植物」として知られています。
このアリ植物というのは、植物の体内に、アリの住処を提供し、葉や茎からの分泌物や種子の付属物などを 食料として与える代わりに、他の昆虫からの食害を防いでもらったり、 種子を運んでもらったりする仕事をしてもらい、またアリの分泌物を吸収して栄養分にしたり、とアリと共生する植物の ことです。

(名古屋市立東山植物園・中南米産植物温室)

「花夢ギャラリー」はリンクフリーですが、画像などの無断転載はお断りします。
Copyright (c) g-kamu.com All rights reserved.

★「花夢」トップへ ★中南米産植物温室へ ★「花夢」収録一覧へ