唇弁のこのような血の色、濃い赤が、ソブラリアの中でも特徴的です。 温室内・中南米室にも、「ソブラリア・レウコクサンタ」 が植栽されていますが、ごく普通のランの花の咲き方をしています。 ところが、これは、開き切りません。いつも、開花間近か・・という半開きの状態のまま終わります。 直立した硬い茎の先に花をつけるのですが、どういう理由か、90度にカクンと曲がっていて、見た目には、ぶら下がっているように見えるのです。 葉は大きく、ササのように、平行脈が目立ちます。 咲き終わった花を、ちょっと失礼して、中の蕊柱(ずいちゅう)を撮らせてもらいました。 蕊柱とは、ラン科・ガガイモ科に見られる花粉の装置で、普通の花は、オシベ・メシベが別々に離れているのですが、蕊柱はメシベの花柱の先にオシベが 乗っていて、くっつきあって、一つに見える状態のものです。 |