「ローマンカモミール=カミツレ(和名)」
-Anthemis nobilis-
  英名は Roman chamomile

キク科 カマエメルム属

ヨーロッパからアジアに、広く分布
「カモミール」という花の名前をご存知の方は多いでしょう。香りがいいし、薬効もあります。
でも、カモミールには、2種類あるのです。
上のタイトルの他に、ジャーマンカモミールというのがあります。
ローマンとジャーマン、何が違うのでしょうね?。
ジャーマンカモミールは、一年草(一年で寿命を終え、タネを残すタイプ)なのです。
このページでのご紹介、ローマンの方は、多年草(複数年生き延びるタイプ)で、6〜7月頃に、白い小さな花を咲かせ、リンゴのような優しい香りがします。 地面を這うようにして伸び、上に向かっては伸びない葉なので、芝生代わりにもなります。

その爽やかな香りから、ハーブティーや薬草としても知られてますが、それに使われているのは、ジャーマンカモミールの方です。
使われる部分は、花の中心・黄色い部分です。身近にある、菊の花に似てますが、黄色い部分が、ふっくら飛び出してますね。
4枚目の写真は、超拡大。白い花弁は、先が広がった舌状花。真ん中には、羊の角のように、左右にクルクル巻いた柱頭=雌しべが集合してますね。こんもり丸くなった小さな花の集まりの裏側は、花の数だけ細い茎があるのです。

(名古屋市立東山植物園・香りの有用植物室)

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