コウホネというのは、この仲間の根が、水中にある姿が、まるで、生き物の骨のようというところからきているもので、頭にオグラとついているのは、京都府南部にあった、巨椋(おぐら)池で見つかったことからついた名前です。あった、と書きましたが、埋め立てられてしまって、もう存在しない池なのです。 地名のついたコウホネは、他にもいくつかあります。 この花の特徴は、雄しべの花糸が、長いこと。熊手の先のように、くるんと反り返ってます。 ちなみに、花弁のように見えている、黄色い部分は、花を保護する萼(がく)です。じゃあ、花びら=花弁はどこ? 真ん中の部分は、雌しべの柱頭ですが、その周りに、先述の雄しべがあり、花粉を出します。その付け根の部分に、オレンジ色のものがちらちら見えますね。それが、花弁なのです。花弁が貧弱な分、ガクが大きく補っている、って感じでしょうかね。 |