オガサワラグワ」(モルス・ボニネンシス)ーMorus boninensis Koidz.ー

「オガサワラグワ」(モルス・ボニネンシス) ーMorus boninensis Koidz.ー

クワ科・モルス属

日本・小笠原諸島原産。
珍しい鉢植えが、展示されました。
海外の、熱帯亜熱帯の植物の多いこの温室では、これまで、お目にかかったことのない植物です。 私も初めての対面です。

これは、今回、「オガサワラグワの里親計画」というご縁で、茨城県日立市から東山植物園に届いた鉢植えです。
環境省レッドリストランク:絶滅危惧IB類の希少種の植物です。
しかし、そんな、小笠原の植物が、なぜ、茨城から・・・と思いませんか?

それは、資源の収集・保存、林木育種などを手掛ける「森林総合研究所林木育種センター」が、日立にあるのですね。

この植物オガサワラグワについて、国立研究開発法人の資料では、次のように書かれています。

 オガサワラグワは小笠原諸島だけに生育するクワ属の樹木で、かつては小笠原の原生林 である湿性高木林の林冠を構成する主要樹種でした。その材は硬く耐久性が高く緻密で木 目が美しいため家具や工芸用として重用され、小笠原開拓期以降に伐採が進み、現在は母 島、父島、弟島にわずか百数十本の成木が残されるのみとなっています。母島及び父島で は、成木の個体密度が低いことや移入近縁種のシマグワとの交雑が起こりやすいことから、 純粋なオガサワラグワの種子がほとんど生産されず、アカギ等の移入種*3 の繁茂が著しい ため、天然更新の可能性はきわめて低く、現存するオガサワラグワの成木の枯死が絶滅に 直結する危険性が高いと考えられています。

まだ1メートルに満たない、小さな木ですが、ぜひとも、立派に育って、里帰りが出来るといいですね。

(名古屋市立東山植物園・サンギャラリー東端)

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