暮も押し迫ったある日、中央ヤシ室の天井にふと目をやると、ヤシ科独特の、黄色い房状の花がついていました。
1個の花は小さくて目立ちませんが、受粉すれば、丸い赤い実が下がるでしょう。 名前からもお分かりのように、オビレは尾びれ、魚の尻尾のように葉が三角です。また、ハリは針 枝分かれしない単幹には鋭く長いトゲ.それぞれ10センチぐらいはあります。 ヤシの実を求めてやってくる動物から身を守っているのでしょうが、園芸作業に携わる職員も、触りたくない植物と見えて、 周りに、沢山の植物がびっしり植えられて身動きできないような状況の中で、ひっそりと立っています。 |