穂になっている赤い物は、袋状の「苞(ほう)」です。
中に甘い蜜がいっぱい溜まっています。 花は背中側にあって、目立ちません。 この写真ではまだつぼみです。 花は、苞が落ち始める頃、少しずつ咲き始めますが、地味で観賞価値が低いため、苞の終わりとともに剪定されてしまいます。 苞は、垂れ下がった内側に穴が開いていて、その中の蜜は、ポリネーター(花粉媒介者)へのご褒美とされていますが、本によっては、ハチドリであったり、アリだったり。 素人考えでは、ホバリングしながら、あの長いくちばしで、袋の中の蜜を吸うハチドリでは、背中側の花粉は運べないし、 アリならば、あんなにたくさんの蜜はつくり損のような気がします。 ↓は、開いた花と、垂れ下がる苞の内側から見た写真です。付け根の部分に穴がありますね。ここに、くちばしを差し込むポリネータがいるのでしょう。 最期の二枚は、サンギャラリーの天井を伝い、枝先から、たくさんの気根がぶら下がっている状態です。中央ヤシ室からサンギャラリーに入ると、頭上に、 見ることが出来ます。 資料では、平坦地に植えられたものは、よく分岐して高さ1〜2メートルになり、森林内に伸びたものは、他の樹木に付着し、分岐した枝は空間に伸びる。 付着した枝と、空間に伸びた枝では、葉形が異なる。とあります。温室内植栽では、不明ですが。 |