「ネペンテス・トランカータ cv.」
ーNepenthes cv.ー


ウツボカズラ科・ウツボカズラ属

交配種
  ネペンテス(ウツボカズラ)の仲間は、東南アジアの熱帯ジャングルが原産ですが、 100年以上前にはもう、さまざまな交配種が出来ています。
これも、トランカータ交配種♀とビーチバリオエンシスグリーンの♂の交配です。

この大き目のウツボカズラに、雄花序が伸びています(雌雄異株なので、これは雄株)。 
写真では大きく拡大していますが、実際は、黄色い花粉を付けた部分は、3〜5ミリほどしかありません。
ネペンテスの仲間は、原産地と同じ条件の高温多湿が大好きなのです。

2011年の年末、この鉢植えのそばを通りかかって「?」、何か匂います。
ネペンテスの花は穂状で、下の方から咲き上がってきます。今一番元気のいい花は、萼の色が少し違います。 花序の全体像をご覧頂けばお分かりでしょう。
そして、その元気な部分に冬の強い日差しが当たると、密が出て香りを放ちます。
何の香り?
私には、茹であがった枝豆の甘い香りに思えました。そこで、通りかかったお客様にも確かめてもらいました。 皆さん、異口同音に、枝豆〜!
どうぞ、皆様も一度確かめてみてくださいね。

  元気いっぱいの株は、たくさん花を付けました。そして、珍しい現象を見せてくれました。
多分、自生地にあれば、こんなことはよくあること・・・と推察するのですが、つる性の茎に巻き込まれて、花序も回転してしまいました。

(名古屋市立東山植物園・食虫植物室前)

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