アンスリウムの仲間には、肉穂花序の背面にある仏炎苞の色を楽しむものと、花は地味ながら、葉の模様が面白くて観葉植物として楽しめるものがあります。これは後者で、つる性植物です。 ビロードというと艶のある毛がふかふかしたものを思い浮かべますが、この葉っぱ、ビロードとつく割には、触ってみるとあまり毛がありません。 でも、葉脈の色のグラデーションが、如何にもそれらしく装っているのが面白いです。 花序の写真2枚は、花粉の出ている位置が違っているのがお分かりになるでしょう。 数ヶ月をかけて、肉穂花序には、赤い実が出来始めました。まだ数ミリと小さいながら、宝石のようにきれいです。 ○肉穂花序(にくすいかじょ)=長く伸びた花軸に花柄のない花をつけるのが穂状花序(すいじょうかじょ)ですが、更にその中心の花軸がこん棒状に多肉化した状態で、花がその表面にびっしりつくものを言います。 ○仏炎苞(ぶつえんぽう)=肉穂花序の基部にある葉の変化したもの。 ハワイアン室の出入り口では、「シロシマウチワ」というよく似た葉のアンスリウムが見られます。 サトイモ科の、肉穂花序と仏炎苞の仕組みを解説した分かりやすいページは「こちら」 |