「モクキリン」
(ペレスキア・アクレアタ)
ーPereskia aculeataー


サボテン科・ペレスキア属

熱帯アメリカに分布。
  毎年、10月中、ほんの数日だけ花が咲きます。09年は、これまでになく花数が多くつきました。500〜700ぐらい。
サボテンの原種で、普通の樹木のように立ち上がり、やがてつる状になります。
鋭いトゲで、他の樹木に巻きつきながら10メートルにもなります。
接木の台に使われます。
つややかで香りもよく(鼻を近づけすぎると、青臭さも感じますが・・)とてもきれいな花です。

この部屋には、別の「ペレスキア」 が、濃いピンクの花を咲かせます。

2011年7月、小さなオレンジ色の果実をつけました。花が終わって9か月が過ぎています。これにもトゲがありますね。 2012年の年明けには、これまで以上の果実が付きました。青い果実の写真を、ガイドボランティアの雅夫さんから提供していただきました。
2012年の6月には、完熟し、果実は落ち始めました。中の種子は小さく、お皿のように片面が窪んでいます。

2015年の秋、このトゲが、赤くなっていることを、お客様が、見つけました。
緑と赤が混在しているトゲもあります。そして、トゲがすっかり赤くなっている部分の茎も、赤くなっているのです。

これまで、新しいトゲに遭遇するチャンスがなかっただけのようです。
温室内といえども、気温によって、新芽やトゲの出る時期は、まちまちで、成長過程の一部のようです。 バラの新芽が赤いのが多いように、モクキリンも、新しいトゲは、赤くなることが多く、剪定などの後、一気に伸びた茎は、赤くなることが多い、と、熱川バナナワニ園の学芸員さんから、教わりました。
↓こんな感じです。       

  

(名古屋市立東山植物園・中南米産植物温室入口頭上)

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