シンセパルムが、本名ながら、その不思議な成分により、ミラクルフルーツ{miracle fruit}という名前で、流通している木です。 この、赤い果実は、見ているだけでもきれいですが、口に入れると、果肉の中に含まれている、ミラクリンという糖タンパク質の成分で、人間の味覚を変えてしまう働きを持っています。 たとえば、あなたが、ミラクルフルーツを口にした後(舌に塗りつけるようにするのがいい)、レモンを一切れ、口に入れてみましょう。 レモンは、香りは爽やかですが、多くの人は、その酸っぱさに、顔をしかめるはずです。確かに酸っぱい果実の代表格ですよね。 ところがです。 あ〜ら不思議、後から食べたレモンが、全然酸っぱくないのです。味覚がマヒしてしまって、酸っぱいはずのレモンが、甘いとさえ思え、いくらでも食べられます。 持続時間は1〜2時間ほど。 健康のために、ビタミンCたっぷりのレモンが、いっぱい食べられたら・・・と、思っていた人も、沢山いらっしゃるかもしれませんね。でも、お砂糖や、人工甘味料を振りかけていたのでは、かえって不健康になります。 そんな人にとっての、助け舟になる果実、最近は、ドライフルーツにもなって、流通しています。 同じような働きをする「オオキンバイザサ」が、鉢植えで、展示されることもあります。 |