マラッティア sp.(リュウビンタイモドキの1種)
ーMarattia sp.ー


リュウビンタイ科・マラッティア属

熱帯アジア原産
  常緑のシダという以外、この植物についての資料は、全くありません。ただ、とても特異な葉柄を持っているので、ご紹介したいと思います。

かつては、シダ室でもなく、サンギャラリーの西の端、食虫植物のコーナーに、身の置き所なさそうにしていた鉢植えです。
丈は高くないのですが、羽状複葉の葉は、1・5メートルほどもあります。シダの仲間であることは、胞子嚢の存在から分かりますが、 葉柄に並ぶ、クリーム色の突起(イボ)が一体何なのか・・・不明です。

このイボイボ、外米ぐらいの大きさですが、根の方に垂れ下がるような形でついています。色合いから、柔らかいイメージですが、思ったより硬く、 ちょっと触ったぐらいではびくともしません。
葉柄が伸びると共に、このイボも増えていってます。ただし、このイボがつくのは、株元から出ている葉柄だけで、二回目の複葉の葉柄には見られません。

*その後、日本シダの会関係者から、「Marattia sambucina Blume」では、という情報を得ました。まだ確定ではありませんが、かなり精度の高い情報です。

2014年、ハワイアンハウスがシダ室に移行することから、鉢植えであったマラッティアは、ハワイアンハウス後方に、地植えされました。

(名古屋市立東山植物園・ハワイアンハウス)
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