アカネ科 にも、ヒョウタンカズラ属. Didymoplexis pallens というのがありますが、この部屋にあるものは、
ウリ科で、別の名を「ハネフクベ」とも言います。 2011年7月、初めて花を咲かせました。ズームで撮っているので定かではありませんが、多分1センチに満たない位の小さな花が、葉の間からちらちらと顔を出しています。 その上部の咲き終わったところは、これから種子を入れる壺状の果実に変化していくのでしょうか。 二枚目は、ボランティア仲間のうた子さんから提供して戴いた落花の画像。ガクの様子が分かります。 東南アジアでは、高木にまつわりつくつる性の植物で、花の後に出来る果実と種子が特異なので有名です。 植物は皆、子孫を残すために、あの手この手で種子を遠くへ運ぶことを考えています。 種子の大きさにもよりますが、鳥や虫、動物など生き物に果実を食べてもらって、遠くで糞と一緒に落としてもらうという種子散布の方法があります。 また、生き物にくっついて遠くへ、という方法もあります。水に落ちて流されて、たどり着いた先で発芽するものもあります。 このヒョウタンカズラのように、風に頼る種子散布もあります。 最後の二枚は、植物園の資料として保管されている果実と種子です。 20センチあまりの大きさの丸い果実から飛び出す種子は、面白い形で、空を飛ぶようにうまく出来ています。 翼をつけた種子は、おとなの手のひらぐらいあり、ゆうゆうと空を滑空する様は、自分の安全な着地場所を確かめているかのように、 あっちへ、こっちへ向きを変えながら飛び続けます。 まん中の種子をはさんだ両側の翼のサイズが、ちゃんとバランスが取れていれば、本当に長く優雅に飛びますが、もし、片方の翼が、小さかったりすると、 うまく飛べずに、回転してしまい、親元から離れられずに、落下することになります。 翼を使って滑空する姿を見て、人は、グライダーを考えたという説があるのもうなずけます。 種子は、科学博物館などへ行くと展示してあることがありますよ。 種子のその特異性について、東海大学の星岳彦先生のページをお借りしました。このヒョウタンカズラ以外にも、 花夢ギャラリーの中で紹介している他の花も一緒に出てきます。どうぞ参考になさってください。星先生のページ「空中で生きる植物」は 「こちら」です。 更に興味のある方は、ヒョウタンカズラ 動画 で、検索すると、空飛ぶ様子がユーチューブで見られますよ。 |