「ヒシ「菱」」
(トゥラパ・ジャポニカ)
-Trapa japonica-


ヒシ科・ヒシ(トゥラパ)属

東アジアに分布
  日本全土の沼や池に自生する、1年草の水草です。
葉は、放射状に広がる水上葉と水中葉に分かれていて、ひし形の、水上葉は、水面に浮かび、水中葉は、根の様な細いものが、茎の周りについています。
水面上のどの葉にも、お日様が当たるように、葉柄の長さを変えています。水面に、浮かびやすいように葉の厚みの中に、空気を溜め込んでおけるような仕組みがあります。
また、葉柄にも海綿状のふくらみがあり、浮草としての役割を果たします。
ガクが4枚と花弁4枚からなる白い花は、咲き終わると、水中にもぐり、黒い果実、いわゆるヒシの実を育てます。その時、ガクの2枚が、果実の角状突起に変化します。

茹でて、果実を食べると、クリのような味がするので、英名はWater chestnut(水栗)です。    

(名古屋市立東山植物園・サンギャラリー仮入口前の水槽)

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