「ハリツルマサキ」
(マイテヌス・ディベルシフォリア)
ーMaytenus diversifoliaー


ニシキギ科・マイテヌス属

沖縄、台湾、中国、フィリピン原産。
    沖縄では、「マッコウ」と呼ばれています。 盆栽によく使われる素材のようです。
マサキは、比較的身近にあります。ツルマサキもちょっと植物に興味のある方はご存知ですね。
では、このハリツルマサキの「ハリ」はどこに・・・?、ということなのですが、3枚目の写真のような突起はあちこちに見られるものの、これは「ハリ」ではありません。 ここで展示されているものでは、ハリは確認できません。

「琉球弧・野山の花」という本では、
「海岸の隆起サンゴ礁上に生える常緑低木で、茎はよく分岐して、普通1〜2メートルの高さに達するが、ときに、岩上を匍匐する。 若枝には、微細な突起が密生し、長枝と短枝が明瞭で、長枝の葉腋と先には、長さ0.5-1センチの刺針ができる・・・」 とあります。また、山渓のハンディ図鑑「樹に咲く花」離弁花2の451ページに写真があります。

2010年秋、近くの園芸店で、こんな花を見かけました。↓
名札には「ハートツリー」
調べてみたら、ハリツルマサキのことでした。ハリツルマサキは、雌雄別種ながら、ときに両性花の木が見られます。
その果実は、先端の窪んだハート型をしているのですが、その中でも、よりきれいなハート型、より赤い果実をつける木を選抜して、市場に流通させたものがこれでした。
     
 


 

(名古屋市立東山植物園・中央ヤシ室入り口 鉢植え)

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