フルクラエアの仲間は、熱帯アメリカに約30種あるといわれています。 2007年秋、長年の眠りから目覚めたように、一気に茎を伸ばし、あまりの勢いでに天井につかえ、先端をちょっと損傷。 でも、そんなことにはめげずにどんどん花芽を展開、11月半ば、こんな花を咲かせました。 香りがいいという一説もありますが、何しろ高い位置での花、確かめることが出来ません。 自生地では、この花梗は6メートルまでも伸びるようです。 落花を見ると、オシベの花粉は既になくなっているのが分かります。 他のリュウゼツランに見られる白い粉を吹いた葉ではなく、淵にクリーム色の斑の入った濃いグリーンの葉はとても美しく際立っています。 放射状に広げた剣のような葉は、長さは1・5メートルぐらいで大型です。切り口も、葉に厚みのあるしっかりしたものであることが分かりますね。 葉からは、ロープになる繊維が採れます。 でも、リュウゼツランの宿命、花を咲かせれば、やがてこの株も終末期を迎えます。 地下茎による栄養繁殖か、このような不定芽ができるので、落ちるタイミングがよければ次世代を担う株に成長するのでしょう。 園の表示には、昭和59年、この中南米室が完成したときから存在、とあります。 |