「アナナス・ブラクテアトゥス・ヴァル・ストゥリアトゥス(=斑入りパイナップル)」-Ananas bracteatus var. striatus-
パイナップル科・アナナス属




ブラジル原産
英名は Variegated red pineapple。
フイリパイナップルというと普通は 白い斑が葉の淵を彩りますが、こちらは、葉も果実も赤味を帯びて、とてもきれいです。
でも、観賞用で、食用にはなりません。

パイナップルとは、パインとアップルをつなぎ合わせたもので、パインは、松ぼっくりの事、アップルは赤いリンゴから来ています。

そういえば、パイナップルを食べていて、タネが出てきたこと、ありますか? ないですね。パイナップルは、放射状に広がった葉の中心から、芽を出してきて、実になるのです。 私達が食べるパイナップルには、頭に葉っぱがついてますね。クラウンとよびます。あの部分を、土に埋めておくと、根が出て、果実が出来てくるのです。 不思議な繁殖の仕方ですね。

たまたま、2018年春、職員さんがパイナップルの上部(クラウン)を植えて、育ってきた鉢植えが、展示されていました(5枚目)。ちょっと写したタイミングが悪く、本当の花は、見えにくい状態ですが、拡大してみると、夫々の果実の先端に、紫色の花が咲いています(6枚目) 。
私たちが口にするのは、上の写真のような斑入りでは無く、普通の葉、葉の長さも短いです。
沢山丸い粒がついてますが、これ一つ一つが、本当の果実です。野生のものでは、この中に、タネがありますが、市場に出回るのは、受粉できない状態で、育てられているので、めったに、種子を見ることがありません。

では、私たちが食べてるところは何?沢山の果実を乗せている、花托(かたく)という部分です。
花托って食べられるの? はい、イチゴも同じ仕組み。黒い粒粒が、本当の果実。それを乗せている赤いところは、花托と言うのです。ちょっと、ややこしい話ですが。

(名古屋市立東山植物園・中南米産植物室)

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