「ボーウィエア・ウォルビリス」
=「タマツルクサ」
-Bowiea volubilis-


ユリ(ヒアシンス科)科・ボーウィエア属

南アフリカ 原産

タマツルクサという和名の他に、ソウカクデン、という和名もあります。 英名は、クライミング オニオン(climbing onion)です。
玉葱の親分のような大きな球根(鱗茎)から長いつるが伸びている、奇妙な多肉植物です。
自生地での鱗茎の大きさは径10センチから大きなものでは30センチ近くのもあるとか。
鱗片状の葉を出すのですが、すぐに脱落してしまい、その後、つる性の花茎が、 細かく枝分かれしながら伸びていきます。、
このミニジャングルの中、ジッと見ていると、1センチに満たない小さな花が隠れているのが分かります。 茎と同じような色の花なので、ほとんどの人が、見過ごしてしまいます。
普通、花は、ポリネーター(送粉者)を誘うため、あの手この手で目立たせようとするのに、 背景に埋もれてしまうような花を咲かせるのは、珍しいと思います。
上部が枯れると、このような塊茎が残り、また時期が来ると、茎を伸ばしてきます。

(名古屋市立東山植物園・ 多肉植物室)

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