ビカクシダの仲間です。 本来のビカクシダは、シダ室に、ヘゴ板に取り付けたり、偽木に取り付けたりして展示しています。 ビカクのビは、麋と書いて、 中国の伝説上の鹿に似た架空の動物のこと、カクは角です。 一つの植物体が、鹿の角のように分岐する胞子葉と、着生するために必要な鳥の巣のようになる貯水葉つまり栄養葉に分かれます。 ところが、中には、角のように枝分かれした胞子葉に胞子をつけず、胞子をつける専門の葉を、別に備えているのがあります。 この写真で、キノコの笠のように見えているものがそれです。 下の写真は、シダ室にあるビカクシダです。 上で述べた栄養葉と胞子葉とがはっきり分かると思います。栄養葉、はじめは緑色の円形から成長していきます。 かなり大型で、着生がうまくいかなかったり、古くなったりすると、自分の重みで落ちてしまうことも。 園芸店で、小型のものが、コウモリランという名前で植木鉢に入れて売られていることがあります。 |