以前からこの植物は植栽されていたにもかかわらず、ずっと花を見逃していた植物です。
葉っぱを見れば、いかにもノボタンらしく、五主脈がはっきりしています。 しかし、ノボタンといえば、紫の花弁とカールしたシベ、という先入観から、 いったいいつ花が咲くのだろう・・・と思っているうちに、ある日、 つややかな濃い瑠璃色の果実を見ることになるのです。 花を咲かせてないのに・・・です。 でも、自然界、そんなことはあるはずないのでした。ちゃんと花がありました。 あまりに小さく、しかも地味。葉の陰に隠れるように咲いていて、うっかり者には、 見出せない花なのでした。 果実の方は、これ見よがしに前面に出てくるのですが・・・。 葉も茎も果実も全草毛むくじゃらですね。果実は、食用にもなるそうですよ。 この植物は、侵略的外来種、という怖い表現がされます。 世界中に帰化しているようで、繁殖力が旺盛ということでしょう。 落ちている果実をつぶして見ると、液果で、細かい細かい種子を見ることが出来ます。 条件がよければ、この一粒一粒が活着して、藪になるのかもしれません。 |