アダンは、常緑の小高木で、高さ 2-6m ほどです。成長に伴って、太い枝が横に展開、そこから気根(支柱根)を垂らして、地面に食い込みます。これが、支えとなって、斜上していきます。 茎を包むように、トゲのある長い葉っぱが付きますが、トゲは、縁だけではなく、主脈の裏にもついているのが特徴です。先端と、付け根とで、逆向きのトゲがあり、中間は、先端と付け根方向が、交互についています。 いったい、何から身を守ろうとしているのか、周りの木々に絡みつく手段なのか・・不思議です。 アダンは雌雄異株で、雄株は房状の花序、雌株は球状で小型の花序をつけますが、この写真の株はまだ若くて、花をつけたことはありません。 葉は、籠やござを作ったり、屋根を葺いたり出来る、有用植物です。 |