「アダン」
(パンダヌス・オドラティッシムス)
-Pandanus odoratissimus=P. tectorius-

タコノキ科・タコノキ属

沖縄や亜熱帯から熱帯の海岸に広く分布
アダンは、常緑の小高木で、高さ 2-6m ほどです。成長に伴って、太い枝が横に展開、そこから気根(支柱根)を垂らして、地面に食い込みます。これが、支えとなって、斜上していきます。
茎を包むように、トゲのある長い葉っぱが付きますが、トゲは、縁だけではなく、主脈の裏にもついているのが特徴です。先端と、付け根とで、逆向きのトゲがあり、中間は、先端と付け根方向が、交互についています。
いったい、何から身を守ろうとしているのか、周りの木々に絡みつく手段なのか・・不思議です。
アダンは雌雄異株で、雄株は房状の花序、雌株は球状で小型の花序をつけますが、この写真の株はまだ若くて、花をつけたことはありません。
葉は、籠やござを作ったり、屋根を葺いたり出来る、有用植物です。

(名古屋市立東山植物園・水生植物室池北側)

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